一目恋探偵事務所


図書室の中はシーンと静まりかえっていた。

それにしても、やっぱりこの図書室・・・怪しすぎる。
絶対なにかあるような・・・いや、正確にいえばなにかあった場所なのだ。

この第二図書室はもとは3年生用のクラスとして使われていた。
しかし、ある日、一人の男の子が突然姿を消してしまい、結局そのまま見つからずに今も行方不明のままだということを私は聞いたことがある。
その男の子は、中学生ではなく、小学生くらいの男の子だったらしく、その男の子は兄に届け物をするために来ていたらしい。
そして、その男の子を最後に見たという子が見たのは、この教室が最後だったらしい。


私はそんなことを思い出しながら、第二図書室の明かりをつけるべく、部屋の電気を探す。


私の手が何かにぶつかった___



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