俺様先輩×私様後輩



「向かいの家は、今の親父が建てた家で
ここは昔の家。」

「こんなボロい家なんかもう出ていけばいいじゃないの?」


私は聞いてみた。


「母親には酷いことした最低なヤツだと思うけど、
俺の前ではそんな風じゃなかったから。

俺の前では、凄くいい父さんだったからさ。
俺はここに住んでる。父さんの思い出のこの家にさ。」

「あんた、おかしい人ね。」

「そんなヤツなの。俺は~。」

と言って駿太郎は後ろへのけぞった。


「乃愛~。ねーむい!」

「私に言わないでよ!」

「…」

規則正しい寝息が聞こえた。



…寝るなんて、、、、可愛い。




< 57 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop