TAKE MEDICINE この世界で誰が正常でいられると?
「ショックなのは分かるけど、みんなのために生きていこう。ね? 更沙ちゃん」

その言葉に、頷く気にはなれなかった。

生き残れた喜びと、独り残ってしまった苦しさ。
二つがわたしの中で反発しあう。

「……みんなの為にだなんて」
「ん? なに?」
「みんなの為になんて生きられないよ……」

だけどすぐに孤独が、独りぼっちの苦しみが、わたしの心に溢れてくる。
その苦しみは自分だけ生きているという後ろめたさ、罪悪感もあった。

「……舞香と、ミヅキと……桧野と」

みんなと一緒に逝きたかった。

わたしを置いていかないで。
こんな残酷な世界で独りにしないで。
わたし、みんなと一緒にいきたいのよ。

「更沙ちゃん、あのね」

うわ言のように呟いていたわたしに、突然叔母さんが話しかけてくる。
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