TAKE MEDICINE この世界で誰が正常でいられると?
「もし自分が生き残ったことを悔やんでいるのなら、それはいけないことよ。だってそれは、死んでしまったみんなに失礼じゃないの」
わたしは顔を上げ、叔母さんの方を向き直った。
そこには真剣な顔をした叔母さんがいる。
「いい? 更沙ちゃん」
叔母さんが顔の前で人差し指をぴんと立てた。
「みんなのために生きなさい。死んでしまったみんなの分まで、楽しんで、苦しんで、人生を全うに生きなさい。悔いのない人生を送りなさい」
いつになく真剣な顔で、叔母さんが語る。
「そうすれば、わたしも、更沙ちゃんも、みんなも幸せになれるわ。みんなは更沙ちゃんに自分の命を預けたんですもの。それをあなたが悔やんでどうするのよ」
叔母さんはわたしの両手を握って、微笑んだ。
それはいつものふざけたような微笑みだったので、わたしは少しだけ安心した。
「わたしは更沙ちゃんがどんな目にあったのか検討もつかないわ。だけどあなたの顔を見れば分かる。苦しかったのね。大変だったのね」
叔母さんの眉がさがった。
目尻が熱い。
目が潤み、涙が溜まる。
わたしは顔を上げ、叔母さんの方を向き直った。
そこには真剣な顔をした叔母さんがいる。
「いい? 更沙ちゃん」
叔母さんが顔の前で人差し指をぴんと立てた。
「みんなのために生きなさい。死んでしまったみんなの分まで、楽しんで、苦しんで、人生を全うに生きなさい。悔いのない人生を送りなさい」
いつになく真剣な顔で、叔母さんが語る。
「そうすれば、わたしも、更沙ちゃんも、みんなも幸せになれるわ。みんなは更沙ちゃんに自分の命を預けたんですもの。それをあなたが悔やんでどうするのよ」
叔母さんはわたしの両手を握って、微笑んだ。
それはいつものふざけたような微笑みだったので、わたしは少しだけ安心した。
「わたしは更沙ちゃんがどんな目にあったのか検討もつかないわ。だけどあなたの顔を見れば分かる。苦しかったのね。大変だったのね」
叔母さんの眉がさがった。
目尻が熱い。
目が潤み、涙が溜まる。