TAKE MEDICINE この世界で誰が正常でいられると?
「せんせぇ……わたしたちどうなっちゃうの?」
「これどういうことだよ! なんで俺らが縛られてる!」
「先生、わたし家に帰りたいよ」
すぐに先生に群がるクラスメート。
わたしも立ち上がり――手を使わずに立つのに、少し時間がかかったが――舞香と一緒に先生のもとへと駆けていった。
「ごめん。俺が注意不足で、お前らの事ちゃんと護れなかった……!」
先生が俯いて、呟くように叫んだ。
先生の声が体育館中に響いて、わたしたちを虚しくさせた。
わたしたちは先生を囲むようにしてぐるりと座り込んだ。
みんなは普段絶対に見せないような真面目な顔をしている。
「別に先生のせいじゃないよ。だから責任とか感じないで?」
一人の生徒が、そう呟いた。
「そうだよ。先生はこんなことされるなんて知らなかったんだろ?」
「ああ。大事な集会を開くってことだけ伝えられていて……それで、いきなり取り押さえられたから叫んだんだけど」
俺らは何をされるんだろうなぁ、と先生が恐ろしいことを呟いた。
その言葉に体育館は沈黙に包まれた。
この先に楽しいことが待っているなんてことはないだろうし、本当になぜわたしたちがこんな目に合っているのだろう。
「これどういうことだよ! なんで俺らが縛られてる!」
「先生、わたし家に帰りたいよ」
すぐに先生に群がるクラスメート。
わたしも立ち上がり――手を使わずに立つのに、少し時間がかかったが――舞香と一緒に先生のもとへと駆けていった。
「ごめん。俺が注意不足で、お前らの事ちゃんと護れなかった……!」
先生が俯いて、呟くように叫んだ。
先生の声が体育館中に響いて、わたしたちを虚しくさせた。
わたしたちは先生を囲むようにしてぐるりと座り込んだ。
みんなは普段絶対に見せないような真面目な顔をしている。
「別に先生のせいじゃないよ。だから責任とか感じないで?」
一人の生徒が、そう呟いた。
「そうだよ。先生はこんなことされるなんて知らなかったんだろ?」
「ああ。大事な集会を開くってことだけ伝えられていて……それで、いきなり取り押さえられたから叫んだんだけど」
俺らは何をされるんだろうなぁ、と先生が恐ろしいことを呟いた。
その言葉に体育館は沈黙に包まれた。
この先に楽しいことが待っているなんてことはないだろうし、本当になぜわたしたちがこんな目に合っているのだろう。