LAST EDEN‐楽園のこども‐
「何やってんだよ、こんな時間に外なんかうろつきやがって……、お前は自分の立場ってやつがわかってんのか!?」


「だーいじょーぶだっつーの」


間延びした声で答えると、那智は口を大きく開けて欠伸をした。


「夜ならまだしも、この時間だぜ。どこの特攻が仕掛けてくるってんだ、タコ」


「だからって、外に出るバカがいるかよ。油断しやがって。お前は、味方も多けりゃ同じぐらい敵も多いってことを知らねーのか」


なぜか二人の間に挟まれた真斗は、目の前で繰り広げられる非日常な会話に、目を丸くして聞き入っていた。


ふりょーさんだぁ……。


那智の鮮やかな金髪に、真斗は心の中で感嘆の声を上げる。


すっげー、ふりょーさんだよ!
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