白い鳥(青い魚2)
「俺がこのあいだ言ったことは、全部でまかせなんだぞ!」

「俺はただ、おまえが美味そうなんで、おまえを騙して喰っちまおうと思っただけなんだ」

鳥は声をはりあげて言いました。

なんだか、胸のあたりが、とても苦しくなってきたからです

「∞∞∞∞∞」

人魚の言葉に、白い鳥は目をみはりました。

そうして彼は決心しました。

「そうさ………俺だって喰わないことには生きていけねえ。今ここで、おまえを喰わなきゃ、この海を越すことすらできないんだ」

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