羽をもつ日。
...
初めて、この制服に袖を通したときは
なんとも言えない感動があった。
特待生なんだ。頑張るんだ。
なんて、無意味に気合を入れて。
校則をまんま絵にしたような。
落ち着いていて垢ぬけない少女だった。

大好きな彼氏もいたなあ。

中学校もろくにいってなかった僕が
唯一、2年も片思いして、何度も振られて
やっと手に入ったのに手放した。
それでも愛おしくって、2度目でやっと
ちゃんと恋愛出来たような彼。

それでも、部活の推薦でスポーツ科に進んだ彼とは
なかなか会えることはなくて。

隣の席の彼に少しひかれたりもした。

でも。
最低な僕は
顔が好みという理由で乗り換えた。

2か月と少しの間で乗り換えてしまった。

やっと手に入れたのに。
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