羽をもつ日。
冬休み最終日。
親と喧嘩。警察による事情聴取。
僕は耐えきれず過呼吸を起こした。
警察はなんの事件性も問題性もないとして
すぐに帰っていった。
僕には限界だった。
メリドリン250錠
イブA8錠
計258錠。
薬物乱用はこれで二回目だった。
でも、明らかにおかしかった
突然の頭痛。吐き気。
救急車を呼んだ。
死ねる薬ではないから、呼んだ。
親を叫んで求めた。助けを求めていた。
激しい嘔吐の中、僕の意識は消えた。
救急車の中で目が覚めた。
父親が現状を把握していないようだ。
薬を持って部屋に行くのを見ていたくせに。
僕の叫び声を聞いていたくせに。
救急車同伴どこらか病院同伴拒絶。
自ら名乗り出た姉を部屋に戻させる。
あたしは独り救急車で病院へ向かった。

薬を抜く点滴を6本打たれた。

翌日、結局父親が迎えに来た。

僕は薬が抜け切れず1週間学校を休んだ。
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