このままもっと
「大丈夫ですか?」



頭の上から低音ボイスが響いてきた。


私は顔をあげてその声のする方向を見た。



そこにはTシャツにジーパン、黒髪の男の子がいた。



座り込んでたから心配してくれたんだ…。と思って

「ありがとうございます。この暑さにやられちゃって気持ち悪くなっちゃったんです。」



と言った。



そしたら、その男の子が私の手をつかんでゆっくりと立ち上がらせてくれて、日陰のベンチまで連れて行ってくれた。



「今何か飲み物買ってきますね。ちょっと待っててください。」


と笑顔で言って走って行った。



私の胸は知らず知らずのうちに高鳴っていた。




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