このままもっと
恋の始まり
「はい。冷たいお茶、買ってきました。どぞ。」


と言ってその男の子は私に渡してくれた。



私はお礼を言って一口飲んだ。すーっと体に冷たさがしみて少し楽になった。


私は

「そうだ。名前聞いてなかったですね。私は彩凪 妃奈って言います。そこの本屋さんでバイトしてます。」



と言った。


そしたらその男の子が

「僕の名前は一宮 雅って言います。雅って呼んでください。そこの本屋でバイトしてるんですか?僕も本が好きでよくあそこに行くんですよ。」


と言った。私は改めて雅くんの顔を見た。あぁ…見たことある気がする。よく立ち読みしてるよね。と思った。



私はそれから雅くんといっぱい話した。好きな本の話、作家の話…。いろんな話をした。



私は気持ちが悪くなったということをバイト先に電話で伝えて休むことにした。




雅くんと過ごしているとゆっくり時間が経っていくような気がした。
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