恋愛ルール!
俺は教室につくと自分の机の上に顔を埋めた。
「ねぇ南どしたの?南ってば!」
もちろん俺にユイの声は届いていない。
「木村くん」
名前を呼ばれ顔をあげるとそこには葵の姿が。
「葵、なんだ。」
「木村くんさっきは苗がごめんね」
「いや、気にしてないでくれ、そりゃいきなり告白してきた男が普通に挨拶してきたら無視するのは当然だ」
「それは違うよ」
「え?」
どゆうこと?
「あの子いつも男子に告白されてるからいちいち告白してきた男の顔なんて覚えてないよ」
「そうのか。」
「じゃあ、何故澤井さんは俺を無視したんだ?」
「それが全然わかんないんだよ。教えてもくれないし。告白のことじゃないのは間違いないよ。」
「そっか。」
告白のことじゃないならなんだ?
俺なんか澤井さんにしたか?
思いあたる節がないのだが。
「俺、何かしてしまったんだろうか。」
「あんまり気にしないで。木村くんは悪くないと思うから。」
「そうか。わかった。」
「うん。話しはそれだけ。それじゃ。」
そう言って葵は自分の席に戻っていった。
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