先パイとあたし

「....佳チャン?姫佳チャン?」

「えっ?」

「どうしたの?ボーっとして。」

「あっ、いえ。」

つい考えこんでしまっていたみたいだ。

あたしはやっぱり楽しめなくて、奈乃チャンに男が苦手なことを話した。

「奈乃チャン。あたし、男苦手なの...。」

「えっ?そうなの?大丈夫?」

「うん...。」

「じゃぁ、彼氏とかは?」

「...いるよ。
まぁ、”いたよ”って言ったほうが正しいかもしれないけど。」

「どういうこと?」

< 111 / 280 >

この作品をシェア

pagetop