先パイとあたし

あたしは、奈乃チャンに先パイのことを話した。

「...そうなんだ。」

「だから、やっぱり男は信じられないの!
苦手なの!ってゆーかもう嫌いかも!」

少し空気が重くなった気がした。

「...奈乃チャン。あたしやっぱり帰るね。」

「えっ?」

あたしはその空気に耐えられず、帰ることした。

だからといって、家に帰る気にもなれず、近くの公園にいた。

「姫佳チャン!」

突然、誰かの呼ぶ声がした。


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