先パイとあたし
少しして、携帯が鳴った。
着信音ですぐにお兄ちゃんだとわかる。
家の前にはすでにお兄ちゃんの車が止まっていて、あたしはすぐに乗った。
「お兄ちゃん!」
「遅くなってごめんな。じゃぁ、行くか。」
そのあと、お兄ちゃんの大学の近くのお店で夕食を食べた。
久しぶりにお兄ちゃんと話した。
こんなに話したのは、すごく久しぶりだ。
高校のときはあまり友達と過ごす時間がなかったから、大学では自由でいてほしい。
だから、あまりお兄ちゃんとこんな風に過ごすのは久しぶりだ。
やっぱり安心する。
お兄ちゃんはお兄ちゃんなんだね。