先パイとあたし


そう。

あいつの第一印象は、最悪だったんだ。

それから、あいつは毎日階段へ来るようになった。

はっきり言ってあいつと、いや、人と関わりたくなかった。

だから、キッパリと言い切ったんだ。

「波野~よっす!」

最悪。

「またお前か。
いい加減ここに来るのやめろ。
もう俺と関わるな。」

「何でだよ?
もしかして、いじめられてるから?」

知ってるのかよ。

「知ってるなら、もうここへは来るな。」

「谷川だろ?主犯格って。」

「あぁ、そうだ。
俺と関わってることがバレたら、お前もいじめられるぞ。」

「別に良いんじゃねぇ?」

何言ってんだ、こいつ。


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