先パイとあたし
元カノ
今日は、久しぶりに陽太先パイとデートの日。
だから、浮かれていた。
このときは、まだ知らなかったから。
このあと起きる出来事に。
それは、街をふらついていたときだった。
「姫チャン?」
誰かに名前を呼ばれ振り返ると、そこには奈乃チャンがいた。
「あっ奈乃チャン!偶然だね!」
「うん。ねぇ、あの人って前言ってた彼氏?」
「うん。そうだよ。」
奈乃チャンと話していると、先に歩いていた先パイに呼ばれた。
「姫佳ー行くぞー。」
そう言って、先パイが振り返ったその時。
「奈、乃花...?!」
「陽太...!!」
えっ...?
先パイが、奈乃チャンの名前を呼んだ。
奈乃チャンは、先パイに抱きついた。