先パイとあたし
「ねぇ姫佳チャン。」
陽太先パイが店を出たと同時に璃桜さんが声をかけてきた。
「陽太のこと、よろしくね。」
はい?!?!?!
「えっ?!
それってどういう意味ですか?」
「まぁ、きっともうすぐわかるよ。」
「??」
璃桜さんはニコッと笑っていた。
あたしには、その言葉の意味がわからなかった。
「水咲、姉貴になんか変なこと言われてないか?」
先パイは戻ってくるなり、あたしにそう訪ねた。
「あっ、いえ。何も。」
「そっか。ならいいけど。」
そのあとも3人で話していた。
璃桜さんがいてくれたおかげで、何とか会話が続けることが出来た。