先パイとあたし
「じゃぁ、そろそろ帰るか。
時間も時間だし。」
時計は6時を回ろうとしていた。
「あっ、はい。
璃桜さん、ご馳走様でした。」
「またいつでもおいで!
姫佳チャンならサービスしてあげるから。」
「はい。ありがとうございます。」
「水咲、行くぞ。」
「あっ、はい。」
璃桜さんに頭を下げてからROSEを出た。
「家まで送るよ。」
帰ろうとするあたしに先パイはそう言った。
「あっ、大丈夫です。
1人で帰れますから。」
「送ってく。1人じゃ危ねぇだろ。」
「あっ、はい。」