先パイとあたし

放課後、先パイからメールが届いた。

[ごめん。
今日一緒に帰れないから先に帰って。
柊哉に頼んであるから、夏井と3人で帰れよ。]

少し不安を感じたが、すぐにかき消した。

少しして本当に柊哉先輩は教室へと来た。

「あっ、柊哉先輩ー!」

柚葉は嬉しそうな顔をして、走っていった。

そんな2人を見ていると、とても邪魔をしてはいけないと思った。

「水咲、帰るよ。」

「姫佳っ、帰ろ!」

邪魔するわけにはいかないって。

「2人で帰りなよ!彼カノなんだから!
あたしは、リナと帰るから!」

「ダメだよ!陽太に頼まれてるし。」

「陽太先輩、何やってるの?」

「あいつ、授業中に寝てて課題やらされてるんだよ。」

「それで、姫佳をおいてくってかー。」

先パイらしいな(笑)





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