先パイとあたし
その夜、柚葉からメールが来た。
[今日、どうだった?]
[大丈夫...だったと思う]
[どこ行ったの?]
[先パイのお姉さんお店。]
[えっ?!まじ?すごっ!]
[うん...]
[楽しかった?]
[まぁ、先パイと2人じゃなかったからね。]
[やっぱ陽太先パイも苦手?]
[うん。男は苦手。]
[そっか。まぁ、陽太先パイなら大丈夫でしょ!]
[うん...]
確かに、男は苦手だ。
でも、陽太先パイには、初めて会った時からあまり恐怖心がなかった。
それは今も同じ。
あまり恐怖心はなかった。