先パイとあたし
俺は、すべてを失ったようだった。
そんな時、いつも麻綾が近づいてくる。
「陽太君。」
「なんだよ?」
「かわいそうな顔してる。
私が慰めてあげる。」
そんな麻綾の甘い言葉に、甘い誘惑に、今の俺は負けていた。
それからの俺は生活は、終わっていた...。
何に対しても、だらしなくて。
何もかも適当で。
麻綾を利用して、寂しさを誤魔化して。
やりたい放題、荒れまくった。
もう自分でも、その暴走を止められなくて。
完全に、自分自身を見失っていた...。