先パイとあたし
姫佳の心
季節が過ぎるのは早く、もう冬になろうとしていた。
先パイと別れて、4ヶ月くらいたった。
あれ以来、先パイと会うこともなければ、連絡さえ取ることもない。
もう完全に、離れてしまったんだ...。
あるとき、柚葉から聞かされた。
「陽太先輩、すごい荒れてるらしいよ?
授業もろくにでないし、家にもあんまり帰ってないって。
何もかも適当で、だらしないって。
親友の柊哉先輩でさえ、もう止められないって...。」
「...そうなんだ。」
先パイが荒れてる...?
なんで?
どうして先パイが荒れるの...?
キスしてたのは、先パイじゃん...。
なんで...。