先パイとあたし

「あいつが荒れてるのを聞いて、動揺した。
学校で見かけることを、どこかで願ってる。
連絡がくることを待ってる。
だから、あいつの番号が消せない。
本当は期待してる。
ヨリを戻せること。」

もうやめて...

「やめて!」

あたしは、咄嗟に叫んでいた。

「晴くん...もうやめて...。」

あたしは、限界まで達していた。

「...晴くんの言うとおりだよ。全部。
でも、仕方ないじゃない!
限界だったの。
先パイといても、あの女のことばっか浮かんで。
辛いだけ。苦しいだけ。
もう付き合い続けるのは、あたしには無理だった。
だから、別れるしかなかったの。」

あたしは、今まで誰にも言えなかった本音を、晴くんに全部ぶつけた。



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