先パイとあたし
「まぁいいや。それだけ。」
「あっはい。」
柊哉先輩はそう言って戻っていく。
え、まさか、それだけを聞きにきたってこと?
あたしが楽しそう?
ありえないでしょ。
男は苦手なんだから。
「あ、そうだ。
陽太には気をつけろよ。」
「えっ?それってどういう意味ですか?」
「(笑)。じゃぁな。」
「??」
柊哉先輩は、それだけ言うと戻っていった。
あたしが陽太先パイを好き?
いやいや、ありえないから。
男なんか苦手なんだから...。