先パイとあたし
その日の休み時間、先パイからメールが届いた。
[今日、放課後あいてる?]
え...。
[はい。]
[なら教室まで迎えに行く。]
[わかりました。]
放課後、また誘われてしまった。
断ることが出来ず、結局行くことになってしまった。
授業が終わった後、先パイが教室に来た。
「水咲ー。帰るぞー!」
「あっ、はい。」
あたしは鞄を持って先パイの所に行った。
あたしが来たのを確認すると、何も言わずに先パイは歩き出した。
あたしは相変わらず、先パイの2歩後ろを歩いた。
門を出るまではお互い何も話さない。
なぜかそれがルールになっていた。