先パイとあたし

「姫佳チャンがいてくれて、あいつは幸せ者ね。
こんなにもわかってくれる彼女が、いるんだものね。」

璃桜さんも、先パイのこと想ってるんだね。

すごいなぁ。兄弟のキズナって。

そう感心していると、柚葉が戻ってきた。

「姫佳!あたし、帰るね!
柊哉先輩、今日はもう終わったって!
璃桜さん、ご馳走様でした!
じゃぁ、また明日ね!」

「うん。またね!」

柚葉は、ノリノリで帰って行った。

「可愛いわねぇ。
キラキラしてる。
恋で人は変わるのね。」

「ですね。」

そのあとも、璃桜さんとずっと話していた。



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