先パイとあたし
あたしは、門を出てから先パイに話しかけた。
「あの、どこ行くんですか?」
「ROSEだよ。」
「ROSEですか?」
「あぁ。
姉貴が”水咲連れてこい”ってうるさくてさ。
なんか会いたいらしい。
相当、水咲のこと気に入ったんだろうな。」
「璃桜さんがですか?」
「あぁ。ったく迷惑だよな。」
「いえ、全然!
あたしも璃桜さんと話してるの楽しいですから!」
「そうか?
水咲がそう言うなら、いいけどさ。」
あたしはお兄ちゃんと2人兄弟。
だから、璃桜さんは本当のお姉ちゃんみたいで、落ち着くんだ。