先パイとあたし
「璃桜さん、心配してましたよ?」
「姉貴...。
俺って、バカだよな...。
そんなことで、トモキさんが報われるわけじゃねぇのに。」
「そんなことないです。
先パイは、間違ってません。
正しいですよ。カッコイイです。」
「姫佳...。」
先パイは、きっと、今まで1人で抱えていたんだね。
大きな荷物を、たった1人で。
「先パイ。頑張ってください!
トモキさんのためにも!
絶対に、森園大受かってくださいね!」
「あぁ。
試験に無事合格したら、一緒に墓参りに行ってくれないか?」
「はい!」
先パイは、あたしのおでこにキスをして、帰っていった。