先パイとあたし


「時間も時間だし、そろそろ帰るか。」


「はい、そうですね。」


先パイは相変わらず、家まで送ってくれた。


「今日はありがとうございました。」


「いいよ。...水咲、これ。」


「えっ?これって...!」


先パイが渡してくれたのは、Againで見たネックレスだった。


「これ欲しかったんだろ?ずっと見てたし。」


「ありがとうございます!!
あっ、でも、やっぱり先パイに悪いですよね...。」


「今日、付き合ってくれたお礼だよ!」


「良いんですか?」


「当たり前だろ。」


「ありがとうございますっ!!」


「じゃぁ、また学校でな。」


「はい。さようなら。」


先パイは帰っていった。


はっきり言って、今はもう先パイに対しての恐怖心なんて少しもない。







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