先パイとあたし


「それはねー!!
あたし、そのネックレス欲しくてずっと見てたの。
でもお金ないから買うのやめたんだけど。
先パイ、それを見てたみたいで買ってくれたの。」


自分でもわかる。


きっと今のあたしの声は、柚葉なみに大きいだろう。


テンションがあがっているのがわかる。


だって、嬉しかったんだもん。


ネックレスがあることも。


先パイが買ってくれたことも。





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