先パイとあたし
そのあと、あたしは初めて自分から先パイにメールをした。
なぜか、妙に緊張していた。
[今日はありがとうございました。
楽しかったです☆
ネックレスすごく嬉しかったです!
今日は、本当にありがとうございました!]
長文を送るのは、初めてだった。
少しして、先パイから返信が来た。
[俺こそ今日はありがとう。俺も楽しかった。
って言っても、特に何もしてやれてないけどな。
まぁ、水咲が楽しんでくれたなら、良かったよ。
また行こうな!]
[はい。では、また!]
[おう、また学校で。おやすみ。]
[おやすみなさい。]
先パイに対しての恐怖心は完全にない。
そのかわり、特別な感情を抱くようになった。
これが”恋”だと気がつくのは、まだもう少し先...。