先パイとあたし
あたしは、屋上で1人考えていた。
「あーもうもうわかんないよー!!!」
「何わめいてんの?」
「えっ?!」
誰かの声がして振り向くと、柊哉先輩だった。
「あ、柊哉先輩!どうしたんですか?
もうすぐ授業はじまりますよ?」
「水咲こそ、何してんの?」
「えっ、あたしは別に。少し気分転換に。」
「ふーん。」
柊哉先輩はそういうと、あたしの隣に座った。
「水咲はさ、陽太のことどう思ってんの?」
「えっ?!」
思わず、大きな声を出してしまった。
「そんな大声出さなくても。」
「あっ、いや、ちょっとびっくりして。」