先パイとあたし



放課後。


あたしは先パイが教室に来る前に教室を出て、廊下で待っていた。


「遅くなってわりぃ。行くか。」


「あっ、はい。」


あたしはやっぱり先パイの2歩後ろを歩いた。


今日は門を出てからも、話さなかった。


会話をしてもすぐに途切れてしまった。


そんなことを繰り返していると、ROSEについた。


「いらっしゃーい。あっ!姫佳チャン!
久しぶり!ずっと待ってたよ!!」


「お久しぶりです。」


「おい姉貴!
水咲だって毎日来られるわけじゃねぇんだからさぁ!」


「わかってるわよ!もううるさい!」


「(笑)」


「あ、やっと笑った。」







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