先パイとあたし
えっ...?
「どういう意味ですか?」
あたしは、変わらず小さな声で聞き返した。
「そのままの意味だよ。
あんたみたいな1年を、青河が本気で相手にすると思ってんの?
あんたは青河に遊ばれてんの。
調子に乗ってんじゃねぇよ!
わかったら、さっさと別れな。」
先輩はそう言うと、あたしを突き飛ばした。
「1年のくせに、生意気なんだよ。」
先輩たちはそう言い残し、教室に戻っていった。
あたしは、このことを誰にも話さなかった。
いいや、話せなかったんだ。