先パイとあたし
「柊哉(Shuya)!
わりぃ!遅くなった。」
「あぁ。」
陽太先パイに連れてこられたのは空き教室だった。
「2人ともここ座りなよ!」
「あっ、はい。」
あたしと柚葉は、先パイたちの向かい側に座った。
「昨日も会ってるから分かると思うけど、俺は青河陽太。よろしく。
で、こいつはダチの波野柊哉(Namino Shuya)。」
「よろしく。」
陽太先パイの隣に座る柊哉先輩は、物静かで落ち着いたタイプの人だった。
「あっ、えっと、水咲姫佳です。」
「姫佳の親友の夏井柚葉(Natsui Yuzuha)です。よろしくお願いしまぁす。」
あたしたちもつられて自己紹介をした。
柚葉は半端なくノリノリだった。