先パイとあたし
門を出て少しすると、
「じゃぁ、俺らこっちだから。また明日な。」
「おう。またな!」
柚葉たちと別れたあと、先パイはすぐに歩き出した。
でもその道は、先パイの家のほうでも、あたしの家のほうでもなかった。
ROSEかと思ったが、それも違った。
「先パイ、どこ行くんですか?」
「静かなとこ。」
近くのコンビニでジュースを買って、先パイは近所の公園で止まった。
ベンチに2人で座った。
先パイはジュースを一口飲んでから、深呼吸をして話し始めた。