先パイとあたし
「それならどうしてですか?」
「えっ?」
あたしの口は、勝手に動き出していた。
「どうして、毎日お昼一緒に食べたり、放課後誘ったりしたんですか?
どうして、お揃いのストラップつけたり、ネックレス買ってくれたりしたんですか?
今までの言葉は、行動は、全部嘘だったんですか...?」
あたしは、一気に質問を返していた。
もう、自分を止められなくて。
ただ、事実が知りたくて。
「すべてが違うとは言い切れない。
最初は、確かに落とすためだった。
でも、毎日一緒にいて分かったんだ。
姫佳のこと知ってくうちに、お前といることがすげぇ楽しくなってた。
途中からは、落とすためなんかじゃない。
心から、お前といたいと思った。」