先パイとあたし

先パイは遊び人だった。

先パイにとって、あたしはただの遊びだった。

あたしが男が苦手だから、あたしに近づいた。

あたしを落とすために、昼休みも放課後も一緒に過ごしてた。

あたしを落とすために、ストラップやネックレスを買った。

所詮は、ただの遊び。

今までの言葉も、全部。

今までの行動も、全部。

何もかも、全部。

先パイにとっては、遊びだったんだ...。

嘘だったんだ...。

本気になって浮かれてたのは、あたしだけだったんだ...。

何も知らずに...バカみたい。

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