発情クライシス
じと…と猫を睨んだ。
…ら、
「かわい」
「、」
甘ったるい顔でそんなことを言ってきた。
「リツ…今日、へん…」
「そう?」
言いながらも、私を上から下ろす。そんな重いですかすみませんねぇ、もうっ!!
「ミイ、変な顔」
「うるさいっ」
「でも、かわいい」
「だから…っ!!」
もう苦しそうでも、悲しそうでもなくなっていて。
いつもより少し楽しそうな猫がいて。
「リツのばーか」
「……なんで?」
「なんででも!」