はーとふる。
俺は、柚亜の写真の前に座り目を瞑る。
「…晴くん。 」
「はい?」
「もう、ここには来なくていいわ。」
「え…?」
「晴くん…好きな人出来たでしょう。」
「え…っ?」
「昔からあなたは、わかりやすい子だったの。
以前と…柚亜ちゃんを見る目が違うわ。きっと、柚亜もわかってる。」
「……」
「わたしたちは大丈夫。よかったねぇ、柚亜。
晴くん、前を向いてるよ。」
おばさんは柚亜の写真に微笑んだ。
「どんな人なの?」
「…明るくて、しっかりしてて。優しくて…自分より人を大切にできる…
いい人です。」
おばさんはにこっと微笑み、
「幸せになってね。晴くん。」
と言い、一人、リビングに戻った。