それだけで幸せ


「聖夜君、ほら顔をあげて?」


そういわれて


俺はゆっくり顔を上げる



「聖夜君、事故の状況をきいてもいいかな?」


そういって優しく微笑む


こんなところは、藍にそっくりだ


「・・・はい、俺たちは、買い物の帰り、少し外を散歩しようってことになったんです」


そう、俺たちは、散歩をしていた

< 270 / 320 >

この作品をシェア

pagetop