キミのとなり。
神社へ行っても、電車に乗っても、ただ買い物をしているだけでも常に誰かに声をかけられる。
そしてそのほとんどが若い女性。
中には横にいる私を軽く睨んでいる子もいた。
なんだか少し疲れ気味の私に気付いて仁が話し掛けて来た。
「大丈夫か?」
「んっ?」
「なんか顔色悪いぞ。」
「そうかな!?大丈夫だよ。」
「……なら、いいけど。」
あっ!
私はある事を思い出してバッグを探りだす。
「……どうした?」
「にひひひっ!」
「……なんだよ、気持ち悪りぃ。」
「じゃん!!」
バッグの奥にあったプレゼントを取り出して見せた。
「これね、仁への誕生日プレゼント。」
そう言って仁に可愛くラッピングされた包みを渡した。
「……俺に?」
「この前ちゃんとあげられなかったから。よかったら使って!」
仁はリボンを解いて中を開ける。
私がプレゼントに選んだのは、少しゴツゴツした太めのシルバーのブレスレット。
「おぉ!いいじゃん。」
「ほんと!?」
うれしそうな仁の顔。
私はそのブレスレットを仁の右腕に付けてあげた。
どうしてこれを選んだかというと……
仁がマイクを持って唄う時に、いつも見えるように。
“私と仁を繋ぐ印”
“私だけが知ってる秘密”
そんなものが欲しくて……。
仁は、手首にキラキラ光るそのブレスレットを眺めながらうれしそうな顔をしている。
「サンキューな。」
「うん!」
これだけたくさんの人が見ていても周りの目も気にせず私だけに笑いかけてくれる仁。
いいんだよね。
コソコソする事ないよね。
胸を張って彼女だって思ってて、いいんだよね。
ニコニコ微笑む仁を見ていると、余計な考えも嫌な事も全部忘れられるよ。
このままずっと一緒がいい。
そしてそのほとんどが若い女性。
中には横にいる私を軽く睨んでいる子もいた。
なんだか少し疲れ気味の私に気付いて仁が話し掛けて来た。
「大丈夫か?」
「んっ?」
「なんか顔色悪いぞ。」
「そうかな!?大丈夫だよ。」
「……なら、いいけど。」
あっ!
私はある事を思い出してバッグを探りだす。
「……どうした?」
「にひひひっ!」
「……なんだよ、気持ち悪りぃ。」
「じゃん!!」
バッグの奥にあったプレゼントを取り出して見せた。
「これね、仁への誕生日プレゼント。」
そう言って仁に可愛くラッピングされた包みを渡した。
「……俺に?」
「この前ちゃんとあげられなかったから。よかったら使って!」
仁はリボンを解いて中を開ける。
私がプレゼントに選んだのは、少しゴツゴツした太めのシルバーのブレスレット。
「おぉ!いいじゃん。」
「ほんと!?」
うれしそうな仁の顔。
私はそのブレスレットを仁の右腕に付けてあげた。
どうしてこれを選んだかというと……
仁がマイクを持って唄う時に、いつも見えるように。
“私と仁を繋ぐ印”
“私だけが知ってる秘密”
そんなものが欲しくて……。
仁は、手首にキラキラ光るそのブレスレットを眺めながらうれしそうな顔をしている。
「サンキューな。」
「うん!」
これだけたくさんの人が見ていても周りの目も気にせず私だけに笑いかけてくれる仁。
いいんだよね。
コソコソする事ないよね。
胸を張って彼女だって思ってて、いいんだよね。
ニコニコ微笑む仁を見ていると、余計な考えも嫌な事も全部忘れられるよ。
このままずっと一緒がいい。