キミのとなり。
昼休み――
若菜ちゃんを会社の近くのレストランへ誘い出した。
「すいませ~ん、ナポリタンとレモネードひとつぅ!」
相変わらず元気いっぱいの若菜ちゃん。
「ねぇ……」
「なんですかぁ?」
「ケンチャンとは、連絡とってる?」
「はぁい!毎日っ!」
全然気にする様子がないな。
運ばれてきたばかりのナポリタンを頬張る若菜ちゃんに勇気を出して聞いてみた。
「若菜ちゃんはマイクロシティがどんどん有名になっていく事に抵抗はないの?」
「え~嬉しいですよ~だって自分の彼氏がテレビに出てるんですよ!?普通じゃ有り得ないじゃないですか!」
「……でも街を歩けば若い子が声かけてくるし、忙しくて会えなくなるじゃない?そういうのも平気なの?」
「はい!私もケンチャンの“いちファン”ですから。」
いちファン……。
その一言にドキッとした。
そんな風に考えたことがなかったから。
いつも、自分のことばかり考えてたんだ・・・私。
「まぁ、人気出て浮気とかの心配はありますけどね。」
それでもニコニコ顔でそう話す若菜ちゃんを見ていて自分の幼さを恥じた。
応援してくれって言われたのに……。
「はぁー。」
無意識に出る深い溜息。
「先輩は嬉しくないんですか?」
「んー……。」
なんと答えていいか言葉が出てこない。
「きっと私、彼女としての自信がないんだ。」
「自信?」
「いっつも裏切られる事を考えて付き合っちゃう……仁が自分だけを見てくれてるっていう自信がないんだ。」
若菜ちゃんを会社の近くのレストランへ誘い出した。
「すいませ~ん、ナポリタンとレモネードひとつぅ!」
相変わらず元気いっぱいの若菜ちゃん。
「ねぇ……」
「なんですかぁ?」
「ケンチャンとは、連絡とってる?」
「はぁい!毎日っ!」
全然気にする様子がないな。
運ばれてきたばかりのナポリタンを頬張る若菜ちゃんに勇気を出して聞いてみた。
「若菜ちゃんはマイクロシティがどんどん有名になっていく事に抵抗はないの?」
「え~嬉しいですよ~だって自分の彼氏がテレビに出てるんですよ!?普通じゃ有り得ないじゃないですか!」
「……でも街を歩けば若い子が声かけてくるし、忙しくて会えなくなるじゃない?そういうのも平気なの?」
「はい!私もケンチャンの“いちファン”ですから。」
いちファン……。
その一言にドキッとした。
そんな風に考えたことがなかったから。
いつも、自分のことばかり考えてたんだ・・・私。
「まぁ、人気出て浮気とかの心配はありますけどね。」
それでもニコニコ顔でそう話す若菜ちゃんを見ていて自分の幼さを恥じた。
応援してくれって言われたのに……。
「はぁー。」
無意識に出る深い溜息。
「先輩は嬉しくないんですか?」
「んー……。」
なんと答えていいか言葉が出てこない。
「きっと私、彼女としての自信がないんだ。」
「自信?」
「いっつも裏切られる事を考えて付き合っちゃう……仁が自分だけを見てくれてるっていう自信がないんだ。」