キミのとなり。
前は言われるがままで、自分達の意見なんて持っていなかったのに。
なんだか随分立派になったんだなぁと彼らのプロとしての貫禄さえ感じた。
それから、しばらく彼らは海外での懐かしい思い出を私に聞かせてくれた。
その間も何度か目が合うと微笑みかけてくれる仁。
ただ横にいるだけで幸せ。
“ガチャンッ!!”
すると急に店の扉がすごい勢いで開いた。
みんな一斉に入口の方を振り返る。
「やぁっぱり!ここにいたぁあ!!」
物凄い剣幕でこちらを睨み付ける一人の女性――
佐田さんだった。
「やっべぇ!」
メンバーはみんな入口から目を反らした。
「来いって言ったでしょ!いつまで遊んでるの!?」
興奮冷めやまぬまま、怒鳴り声を張り上げて近づいて来る。
そして私に気付くと、その怒りは更にヒートアップした。
「ちょっちょっとアンタ!!なんで一緒なの!?許した覚えはなっ…」
『逃げろっ!』
「えっ!うわっ…」
その瞬間、仁は私の腕を掴んで走り出した。
ケンチャン達も私達の後に続いて店を飛び出した。
「あっコラ!待ちなさい!」
後ろから佐田さんが追い掛けてくる。
仁は私を引っ張りどこまでも走る。
私も足の早い仁に必死について行く。
途中でケンチャン達と二手に別れて逃げた。
振り返るとまだ佐田さんが追い掛けてくる。
「待ちなさぁい!!」
少年のようにいたずらな笑顔で走る仁。
もう、離さないで……
どこまでも一緒に連れてってね。
心の中でそうつぶやいた。
なんだか随分立派になったんだなぁと彼らのプロとしての貫禄さえ感じた。
それから、しばらく彼らは海外での懐かしい思い出を私に聞かせてくれた。
その間も何度か目が合うと微笑みかけてくれる仁。
ただ横にいるだけで幸せ。
“ガチャンッ!!”
すると急に店の扉がすごい勢いで開いた。
みんな一斉に入口の方を振り返る。
「やぁっぱり!ここにいたぁあ!!」
物凄い剣幕でこちらを睨み付ける一人の女性――
佐田さんだった。
「やっべぇ!」
メンバーはみんな入口から目を反らした。
「来いって言ったでしょ!いつまで遊んでるの!?」
興奮冷めやまぬまま、怒鳴り声を張り上げて近づいて来る。
そして私に気付くと、その怒りは更にヒートアップした。
「ちょっちょっとアンタ!!なんで一緒なの!?許した覚えはなっ…」
『逃げろっ!』
「えっ!うわっ…」
その瞬間、仁は私の腕を掴んで走り出した。
ケンチャン達も私達の後に続いて店を飛び出した。
「あっコラ!待ちなさい!」
後ろから佐田さんが追い掛けてくる。
仁は私を引っ張りどこまでも走る。
私も足の早い仁に必死について行く。
途中でケンチャン達と二手に別れて逃げた。
振り返るとまだ佐田さんが追い掛けてくる。
「待ちなさぁい!!」
少年のようにいたずらな笑顔で走る仁。
もう、離さないで……
どこまでも一緒に連れてってね。
心の中でそうつぶやいた。