キミのとなり。

リスタート・・・

半年後……



『ジリジリジリジリ～！』


朝、けたたましい目覚まし時計の音で目が覚める。



カーテンから射す日の光りに目を細めながら目覚ましに手を伸ばし時刻を確認。


「えっ！もうこんな時間！？」



私はその大きなベッドを勢いよく飛び降りウォークインクローゼットの扉を開け放ち、今日着る服を選ぶ。


ベッドでまだ気持ち良さそうに寝息をたてているのは勿論、今や世間的に知らない人はいないまでに成長した超人気グループ“マイクロシティ”のヴォーカル、ジンである。



結局、私と仁はあの後も事務所の反対を押し切りしぶとく交際を続けてきたのである。



相変わらず仁は無愛想で口が悪く、寝起きなんかは特に機嫌が悪い。



実は今仁のために事務所が用意したマンションで私も一緒に暮らしている。



いわゆる同棲というやつだ。



マイクロシティとしての仕事も益々増え忙しい日々を送る仁を支えるため料理の勉強も始めた。



少しは上達したかな？



仁には及びませんが……。


掃除、洗濯、料理。
仕事をしながらこなすのはかなり大変だけど全然苦にならないのが不思議。



やっぱり愛の力はすごい！


今日は久々のオフらしくこの通りまだ夢の中……。