キミのとなり。
昼食後、オフィスに戻ると見掛けない若い一人の男性社員が部長にきつく叱られているのが目に入った。
『初日からそんなんでどうするんだ!!やる気あんのか!』
部長の怒鳴り声がオフィスに響き渡る。
部長のデスクの前でふて腐れた表情でペコペコと頭を下げる男性社員。
「どうしたの?」
思わず小声で近くにいた後輩に事情を聞いてみる。
「新人みたいですよ。今日が初出勤だったみたいなんですけど…今来て」
「今!?…もうお昼じゃん!」
「それで部長もあの通り。」
悪びれた素振りもみせない新人の態度が益々部長の怒りを増大させる。
数十分に渡る長い説教の後、その新人は面倒臭そうに私の正面の席に着いた。
若菜ちゃんが座っていたデスクだ。
そしてその直後、部長が私にこう言った。
「小原くん!今日からここに異動になった桜井くんだ、君色々教えてやってくれ。」
「えっ……あっはっはい!」
なっなんで私なのぉ~!!
部長がそう言うと真向かいの席で、その新人くんは少し私に頭を下げた。
私も反射的にペコッと一礼。
はぁ~面倒臭い事になりそうだ。
しかしこの時の私の直感は満更外れてもいなかったのである。
『初日からそんなんでどうするんだ!!やる気あんのか!』
部長の怒鳴り声がオフィスに響き渡る。
部長のデスクの前でふて腐れた表情でペコペコと頭を下げる男性社員。
「どうしたの?」
思わず小声で近くにいた後輩に事情を聞いてみる。
「新人みたいですよ。今日が初出勤だったみたいなんですけど…今来て」
「今!?…もうお昼じゃん!」
「それで部長もあの通り。」
悪びれた素振りもみせない新人の態度が益々部長の怒りを増大させる。
数十分に渡る長い説教の後、その新人は面倒臭そうに私の正面の席に着いた。
若菜ちゃんが座っていたデスクだ。
そしてその直後、部長が私にこう言った。
「小原くん!今日からここに異動になった桜井くんだ、君色々教えてやってくれ。」
「えっ……あっはっはい!」
なっなんで私なのぉ~!!
部長がそう言うと真向かいの席で、その新人くんは少し私に頭を下げた。
私も反射的にペコッと一礼。
はぁ~面倒臭い事になりそうだ。
しかしこの時の私の直感は満更外れてもいなかったのである。