キミのとなり。
「喰っていいなら、喰っちゃうよ?」



「…え?」



そして仁の唇は私の唇に優しく触れた。


唇から感じる仁の脈拍……


毎日毎日仁の事を好きになる。



仁に片腕を掴まれたまま身動きすらできない。



そして更に二度、三度と私たちは熱いキスを交わした。



たくさんの愛を感じる瞬間。



静かに仁の唇が私の唇から離れた。



真近で見ても綺麗過ぎる仁の顔に、未だに私の頬は赤く染まる。



「お前、よそで今の言葉口にすんなよ。」



「え?なんで?……ってか他にそんな事話す相手なんていないよぉ~何?心配してんの??」



「……。」



やたら冷たい視線……


『馬鹿だと思われるから』


「へっ……!?」



まだ理解できていない私を見て隣でケタケタ笑う仁。


「教えてよ~。」


「辞書引け、辞書!」


「あっそっか!?……って載ってるわけないじゃん!」


今日も見事なノリツッコミが決まった。


私だけが知っているおちゃめな仁。



もっともっと独り占めしたい!!
< 188 / 554 >

この作品をシェア

pagetop