キミのとなり。
食事を食べ終わる頃、突然店内が暗くなり、店員さんが私達のテーブルにケーキを運んでやってきた。
それは、弘人が私の為にお店に頼んで用意してくれた22本のロウソクが灯されたバースデーケーキだった。
私が目を丸くしていると、店内に流れるピアノ演奏が『ハッピーバースデー』の曲に変わった。
「……えっ何々!?」
思わずそう尋ねると、弘人は唇の前で人差し指を立てていたずらな笑顔を見せる。
そしてピアノ演奏に合わせて手拍子をしながらバースデーソングを歌ってくれた。
すると、他のお客さんや従業員の人たちも手拍子をして一緒に歌を歌ってくれた。
私はそんなみんなの祝福を受け、22本のロウソクを一気に吹き消した。
弘人はさらっとこんなロマンチックな演出もしてくれる。
最高に幸せな瞬間だった。
ケーキを食べ終わってコーヒーを飲みながら、無意識にポロッと言ってしまった。
「結婚した~い。」
弘人は一瞬驚いた顔を見せたが、またニッコリ笑ってこう言った。
「そうだな。」
たった一言だけど、素直にうれしかった。
幸せ過ぎて、なんだか怖い。
コーヒーを飲み終えると、突然弘人が何かをポケットから取り出してテーブルに置いた。
ん?
それは、“鍵”だった。
私の正面でさっきとは打って変わって真面目なトーンで弘人が口を開いた。
「部屋……とってあるんだ。」
見たことがないくらい真剣な表情。
それは、弘人が私の為にお店に頼んで用意してくれた22本のロウソクが灯されたバースデーケーキだった。
私が目を丸くしていると、店内に流れるピアノ演奏が『ハッピーバースデー』の曲に変わった。
「……えっ何々!?」
思わずそう尋ねると、弘人は唇の前で人差し指を立てていたずらな笑顔を見せる。
そしてピアノ演奏に合わせて手拍子をしながらバースデーソングを歌ってくれた。
すると、他のお客さんや従業員の人たちも手拍子をして一緒に歌を歌ってくれた。
私はそんなみんなの祝福を受け、22本のロウソクを一気に吹き消した。
弘人はさらっとこんなロマンチックな演出もしてくれる。
最高に幸せな瞬間だった。
ケーキを食べ終わってコーヒーを飲みながら、無意識にポロッと言ってしまった。
「結婚した~い。」
弘人は一瞬驚いた顔を見せたが、またニッコリ笑ってこう言った。
「そうだな。」
たった一言だけど、素直にうれしかった。
幸せ過ぎて、なんだか怖い。
コーヒーを飲み終えると、突然弘人が何かをポケットから取り出してテーブルに置いた。
ん?
それは、“鍵”だった。
私の正面でさっきとは打って変わって真面目なトーンで弘人が口を開いた。
「部屋……とってあるんだ。」
見たことがないくらい真剣な表情。