キミのとなり。
勤務を終えて帰る準備をしている時ふと、今朝の仁が言っていた事を思い出した。
せっかくあぁ言ってくれてたんだし、たまには若菜ちゃん誘ってカラオケでも行こうかな。
鞄から携帯を取り出して若菜ちゃんに電話をかけてみる。
『プルップルルル、プルルルッ只今電話に出ることが…』
あれ?まだ仕事かな。
もう一度かけ直してみたけど、やっぱり留守電だった。
なんだ……予定ありかぁ。
仕方ない、帰ろ。
鞄に携帯をしまってオフィスを出る。
すると、エレベーターを降りた所でまたバッタリ桜井くんに会った。
「あっ小原先輩……」
桜井君は随分疲れ切った様子でドアの前に立っている。
「びっくりした……。えっ?今帰り?」
「そうなんっすよー。朝から今までずっと外回りっすよ?やってらんねぇっての!」
ガックリ肩を落とす。
そして、その内思いついたようにこう言った。
「あっそうや!小原先輩もう帰るんすよねっ!?」
「えっ?あっうん。」
「あっじゃ、ちょっと!ちょっとここで待ってて下さい!」
「えっ!?」
そう言って桜井君は急いでエレベーターに乗り込む。
「えっ、ちょっと!?」
「すぐ来ますからー。」
閉まりかけたドアの隙間からそう叫ぶと、桜井くんは行ってしまった。
一人訳もわからず取り残される私。
どっどうしろって!?
仕方なく桜井君が戻るのをロビーで待つことにした。
もう一度若菜ちゃんに電話をかけてみたがこんな時に限ってやっぱり留守電。
「お待たせ~!」
そこへ桜井君が息を切らせて戻って来た。
別に待ってないし。
せっかくあぁ言ってくれてたんだし、たまには若菜ちゃん誘ってカラオケでも行こうかな。
鞄から携帯を取り出して若菜ちゃんに電話をかけてみる。
『プルップルルル、プルルルッ只今電話に出ることが…』
あれ?まだ仕事かな。
もう一度かけ直してみたけど、やっぱり留守電だった。
なんだ……予定ありかぁ。
仕方ない、帰ろ。
鞄に携帯をしまってオフィスを出る。
すると、エレベーターを降りた所でまたバッタリ桜井くんに会った。
「あっ小原先輩……」
桜井君は随分疲れ切った様子でドアの前に立っている。
「びっくりした……。えっ?今帰り?」
「そうなんっすよー。朝から今までずっと外回りっすよ?やってらんねぇっての!」
ガックリ肩を落とす。
そして、その内思いついたようにこう言った。
「あっそうや!小原先輩もう帰るんすよねっ!?」
「えっ?あっうん。」
「あっじゃ、ちょっと!ちょっとここで待ってて下さい!」
「えっ!?」
そう言って桜井君は急いでエレベーターに乗り込む。
「えっ、ちょっと!?」
「すぐ来ますからー。」
閉まりかけたドアの隙間からそう叫ぶと、桜井くんは行ってしまった。
一人訳もわからず取り残される私。
どっどうしろって!?
仕方なく桜井君が戻るのをロビーで待つことにした。
もう一度若菜ちゃんに電話をかけてみたがこんな時に限ってやっぱり留守電。
「お待たせ~!」
そこへ桜井君が息を切らせて戻って来た。
別に待ってないし。